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咽頭結膜熱が流行しています。

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今回は、咽頭結膜熱についての注意喚起をお知らせします。


咽頭結膜熱の発生が警報基準を11週連続で超えています。

※県内でも宮古保健所管内は多い状況です。

【宮古保健所管内の定点報告数値です。】

5.67


3週間前は10.67 
2週間前は7.00
1週間前は13.67

※咽頭結膜熱の警報基準は、3.00です。


△咽頭熱結膜熱は何ですか?


 アデノウィルスの感染により発症します。

1病原体
 アデノウィルス

2潜伏期間
 2-14日

3感染経路・感染期間
 飛沫感染、接触感染、塩素消毒不十分なプールでの目の結膜からの感染
 ウィルス排出は初期数日が最も多いkが、その後便からは数ヶ月排出が続くこともある。

4症状ー予後
 高熱(39-40℃)、咽頭痛、頭痛、食欲不振を訴え
 3-7日続く。
 咽頭発赤、頸部、後頭部リンパ節の腫脹と圧痛を認めることもある。
 目の症状としては、結膜充血、流涙、まぶしがる、目脂(目やに)
 耳前リンパ節腫脹などがある。

5診断
臨床診断よりなされる。アデノウィルス抗原の迅速診断キットもある。
確定のためには、ウィルス遺伝子診断、ウィルスの分離などを行う。

6治療
有効な治療薬はなく、対症療法が行われる。

7予防法、ワクチン
 ワクチンはない。

 流水と石けんによる手洗い、うがい、感染者との密接な接触を避ける。

⇒タオルは別に使いましょう。


アデノウイルスの型は実に50種類以上あり、型によって症状の現れる部位や症状の現れ方が異なります。 その症状によって呼び方が変わり、そのうちのひとつが「プール熱」です。 プール熱はほかの型と違い、39〜40℃の高熱が約5日間続くことが特徴です。

※近年の新型コロナウィルスの感染症対策としてマスクの着用、手洗いなどがアデノウィルスの感染患者を減少させたことが報告されています。



アデノウィルス

アデノウィルスは学校保健安全法施行規則に学校感染症として指定されています。出席停止期間については各校舎までお問い合わせください。

※追記:発熱、咽頭炎、結膜炎などの主要な症状が消退したあと、2日を経過するまで出席停止とする。


ー参考文献ー
学校において予防すべき感染症の解説
Ⅲ感染症各論


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