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R6部活動に関する安全対策マニュアル

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今回は、宮古商工高校の部活動安全対策マニュアルを紹介します。




1共通事項
(1)活動場所の環境整備
①各校舎保健部主導による安全点検の他、各部において活動場所の安全点検を週初めに必ず行う。
②施設 ・ 用具に不備がある場合は、活動場所・用具の使用を停止し、修繕について報告・相談する。
③老朽化した用具 ・ ネット等は使用しない。

(2)顧問 や指導者不在時 の 部活動 について
①顧問か ら事前に指示の上、 アップ ・ 基礎 メニュー ・ ドリル 等 、 危険 度 が低いメニュー とする。
②全職員対象の会議時は、部活動を禁止とする。
③各部の特性により、別に示す禁止事項や練習メニューを絶対に行わない。
④不測 の事態に備え 非常時の 連絡先を 把握 しておく こと 。会議中は事務室に緊急連絡を入れる 。

(3)熱中症対策について
①各活動場所に設置 してある「熱中症計」を確認し、 高温時( 3 1 ℃)・暑さ指数 WBGT )が 2 8 ℃を越える場合は激しい運動や持久走を行わない。
② 気温高温時は、休憩を 3 0 分に一回程度とるように努め、
水分補給を こまめに 行う。
③各校舎においては、製氷機の氷を適に使用して良い。

(4)自然 災害 等への対応
①災害発生時は、直ちに活動を停止し 、 避難行動に入る。
②学校防災計画を確認し、顧問・部員全員に対して避難場所・避難経路について周知する。

(5)緊急時の対応
①各活動場所において、 AED 設置の有無、設置場所を確認し、事前に周知を図る。
②体調不良・ケガが発生した場合は、応急手当や適切な対処を行う こと 。特に、熱中症症状や大量出血、
意識がもうろうとしている場合など、安易な判断をせず、救急車
を要請する。

2各活動場所 における 安全対策
(1)屋内(体育館・ 柔剣道場 ・ レスリング道場 ・ 弓道場 ・ 教室等)
①活動するスペースを十分に確保し、床や周囲に衝突
する 危険があるものを置かない。
②体育館を共有する場合には、区分けのネットを確実に張る。
③活動中は、倉庫・部室の扉を確実に閉め る。
④活動後の消灯・施錠を確認すること。 火器の使用は防災管理規程による。

(2)屋外(グラウンド・ ヨットハーバー ・ 外部テニスコート等)
①活動する場所の周囲に危険因子が無いか確認してから活動する。
②防球ネ ット ・ ゴール 等の破れ ・破損 が無いか確認する。
③ グラウンド ・ コートは、整備を入念に行 い、転倒や 不測の事故の予防を徹底する。
④ 活動場所への移動時は、交通安全に努め、通行禁止としている場所を通らない。
3 種目ごとの安全対策マニュアル種目ごとの安全対策マニュアル

<陸上競技>


①陸上競技の投擲種目練習は顧問不在時には行わない。
②投擲ゲージを必ず設置し、周囲に聞こえるように発声してから投げる
③部活動開始時に、種目練習の周知を行う。
④競技場の走路は一方通行とし、走路横断時は駆け足移動とする。

<バスケットボール・バレーボール・卓球ボール・卓球 等体育館種目>
①ウェイトトレーニング、接触プレー、試合形式のメニューを顧問不在時は行わない。
②使用用具の点検、消毒を行う。
③練習時、支柱には必ずカバーを装着し、ネット、アンテナの破損が無いか確認する。
④支柱やネットの設置は、必ず複数名で行う。

<硬式野球・ソフトボール>



①フリーバッティングを行うときは、バッティングゲージと防球ネットを必ず設置する。
②ノック補助者は、ヘルメットを着用する。
③防球ネットは、使用前に破れ・破損が無いか確認する。
④バッティングマシン使用時は、周囲の安全を確認し、補助者は必ずボール挿入の合図を発声する。周囲の安全を確認し、補助者は必ずボール挿入の合図を発声する。

<ラグビー・サッカー>


①ウェイトトレーニング、接触プレー、試合形式のメニューを顧問不在時は行わない。
②コンタクトプレーの練習は、ヘッドギア、マウスピースを必ず着用する。
③サッカーゴールの移動は、必ず10名以上で行い、顧問立ち合い時とする。
④接触プレーによる、裂傷や打撲に備え、救急道具を常備する。

<ソフトテニス>


①コート整備のローラーは複数で操作し、周囲の安全を確認しながら行う。
②コート上の危険因子(釘、石)が無いか練習前に確認する。上の危険因子(釘、石)が無いか練習前に確認する。

<弓道>


①弓具の破損が無いか、適切なサイズであるか、常時確認する。
②弓を引く人の周囲の安全を確認する。近づかない、話かけない。
③矢道に立ち入るときは、矢道及び場内に人がいないことを確認し、安全確認の発声をしてから入る。


<レスリング・柔道・剣道>



①ウェイトトレーニング、実戦形式(乱取り、投げ込み、寝技)のメニューを顧問不在時は行わない。
②一つの場内で、同時に乱取りを行う場合は3組までとする。
③使用前に竹刀、防具の破損が無いか点検する。
④受け身、体裁き、足裁きの基本的な動きを習得してから、実戦形式のメニューを行う。

<ヨット>


①ヨットハーバー入退場時の名簿記入、出艇申告、着艇申告を必ず行う。
②教員(顧問)不在時、又は救助艇で海に出られないときは、海上練習は行わない。
③風速10mm/s以上、波高2m以上、視程1,000m以下の場合、水温5℃以下、震度4以上の地震及び津波注意報、警報発令時は練習を中止する。
④教員が操縦する救助艇1艇につき、海上練習可能なヨットは3艇までとする。
⑤緊急連絡手段として、救助艇には無線機を搭載する。
⑥ライフジャケット、ウェットスーツ、マリンシューズ、手袋等を装着する。
⑦台船、本船の進路から離れる。閉伊川河口の赤灯台と緑灯台を結ぶ線より北で海上練習をしない。
⑧艇庫の施錠を厳重に管理する。
⑨全部員が避難経路を確認し、有事に備える。

4ヒヤリハット事例(令和6年9月時点)

<陸上競技>


・投擲種目練習の際、投げた円盤が、設置してあるゲージのギリギリに衝突した。ゲージを設置していても、周辺の安全確認は怠ってはならない。

・走路に入るときは声をかけるようにしているが、他団体の活動者と意思疎通が取れず衝突しそうになった。


<バスケットボール>


・部活動開始時に顧問が校舎間移動が間に合わない。気温高温時、ウォーミングアップを始めているので、体調を確認しないままスタートしている。

<バレーボール>


・ボールを追いかけて、体育館を半分に仕切っているネットに突っ込む。足が絡まってしまい転倒する。


<卓球>



・卓球台を設置するとき、安全装置を解除しないまま無理やり倒して、勢いよく床に台が落ちる。足を挟みそうになる。
・卓球マシンの球吸い込み口に、うかつに手を近づけて、吸い込まれそうになる。

<硬式野球>


・打撃ゲージや防球ネットが強風であおられ、近くにいる者に倒れかかる。
・打球が工業校舎の駐車場や、公道に飛び出し、歩行者や通行する車両にぶつかりそうになる。

<サッカー>


・ゴールの固定を忘れ、強風でゴールが倒れそうになった。


<ラグビー>


・タックル練習の際、別グループの者と同じ方向に転んでしまい、頭がぶつかりそうになった。



<ソフトテニス>


・外部での活動場所への徒歩移動時、道路を横断する機会が多く、通行車にひかれそうになった。
・藤原コートの付近に飲み物を調達できる場所が無く、練習中に水分補給不足になり、熱中症になりかけた生徒がいた。

<柔道・剣道>


・高温、暑さ指数(暑さ指数(WBGT)がぎりぎりの数値であったが、)が、大会直前であったため練習していたところ、熱中症になりかけた生徒がいた。

<ヨット>


・ヨットの端に足をかけて操縦することがある。バランスを崩すとヨットから海へ落下してしまう。海水温海水温が低いときは、低体温症にすぐになるので危険。
・ヨットをスロープに上げるとき、スロープに藻が大量に生えており、足を滑られて転倒。前歯を折った。

<ソフトボール>


・グランドを囲む防球ネットが低いため、打球が近隣施設(自動車工場等)に飛び出す。人や車にぶつかる。

・グランド排水のための傾斜がきつい、大震災でグランドが歪んでいるのもあり、大雨が降ると水路ができてしまう。練習中、その窪みに足をとられ捻挫した。


<レスリング>


・実戦練習、乱取りを複数個所で行っているとき、壁や他のペアと衝突しそうになる。

・投げ技に抵抗しようと頑張りすぎて、頭部からマットに崩れてしまうときがあり危険。


4 附則附則
このマニュアルは令和4年6月17日により施行する。日により施行する。




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